くろこログ〜時々よーさん〜

ぽんこつ看護師&臨床工学技士夫婦の日常とたまにためになること日記です

どんなことしてるの?臨床工学技士って?

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おはよう?こんばんは?CEよーさんです。
今回は臨床工学技士について紹介していこうかと思います^^b私よーさんの本職ですね!
ちなみに、CEになって8年目かな?転職もしたことがないので、いまの勤務先の病院1本でCEとして仕事をしております!

臨床工学技士って?

臨床工学技士の紹介

臨床工学技士について

臨床工学技士(以下、CE)は、医療に関する日本の国家資格の1つです。
医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことを業務とする者とあります。
つまりは、血液浄化装置や人工呼吸器など、生命の維持に欠かすことのできない機器の操作や保守点検が示すところの本業となります。
それはそうなんですが、実際の臨床の場はその言葉だけに収まらず、多種多様、多岐に渡りCEは活躍していると思っております。詳しくは下記の業務内容に書いていきますね。
ちなみにCEは(Clinical Engineer)、MEは(Medical Engineer)の略です。日本臨床工学技士会はCEに統一しているので、正確にはCEさんとなります。正直呼ばれ方はどっちでもいいや・・

どうししたら臨床工学技士になれる?

養成校で専門的知識・技術を修了することで、臨床工学技士国家試験への受験資格を得、試験に合格することで資格取得することができます。
専門学校の場合は3年、大学で4年がオーソドックスかな?僕は専門学校でしたが、医療系の学校においての関門であろう実習は3年次の1か月程度と看護師と比べたら大変短い!
国家試験もまじめに試験勉強していれば、まずは落ちないと思います・・年度にもよると思いますが。

業務内容について

務めている医療現場によってかなり違いはあると思います。
なので僕自身が行っていることをメインに紹介していきます。

血液浄化業務

血液透析、血液濾過透析、腹膜透析、持続的血液浄化療法、アフェレシス治療に分類されるもののことです。
持続的血液浄化療法、腹膜透析には現状関わっていません。
メインはいわゆる人工透析のことですね。簡単に言えば、腎臓の働きの一部を人工的に行う治療になります。また別の記事で詳しく紹介します。
アフェレシスは色々と種類があるのですが、GCAP(顆粒球吸着除去療法)やCART(腹水濾過濃縮再静注法)を行うことが当院では多いです。
当院では透析室をメインに他の業務に携わるので、入職1年目から透析をメインに覚えていきました!

手術室業務

内視鏡手術装置の機器側の操作・保守管理、電気メスや超音波凝固切開装置など多種多様にわたる手術用医療機器の保守管理、手術の直接介助、内視鏡手術におけるスコピスト(最近話題ですね)などがあげられます。
僕自身、入職1年目から手術室に派遣されていたこともあり、思い入れの強い分野でもあります。
特に直接介助は、CEが本格的に行うようになったのは僕からだったので・・資格がなくとも誰でも行ってよいものではありますが、解剖・手術の流れを理解し、執刀医のクセを学んでいくと、阿吽の呼吸で手術が進んでいきます。極めるとやりがいはあると思います。
ちなみに直接介助とは、よく医療ドラマで見る、あの執刀医にメスとか渡すひとのことです。笑
また、手術室はやはり色々な医療機器があります。オペナースはナースとしての業務が当然あり、機器のすべてを理解、管理するのは当然容易なことではありません。そこで僕たちCEの出番なのです。目立たない業務ですが、これ凄い大事です。どんな天才外科医でも、医療機器は使います(たぶん)。その医療機器がマトモに動かないと当然手術もマトモに進みません。

心血管カテーテル業務・ペースメーカー業務

これは、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内へ挿入し、造影剤を注入することで冠動脈を描出し、診断。必要があればステントなどを留置する心血管カテーテル業務やペースメーカー植え込み術の介助などを行う業務です。
最近僕自身も従事しはじめた業務なのですが、当院ではCEは清潔野に入り直接介助を行っております。
消化器外科手術等と違い、長い管を扱うことが多いので、不潔にしないよう四苦八苦したり、冠動脈をうまく画面に収めるのにも苦労しています。。まだまだ基本的な段階にあります僕。
まだまだ勉強することが多すぎる分野なので、勉強しながらまとめ記事を書いていきます!

医療機器管理業務

病院って色々な医療機器がありますよね。
医療機器においては保守点検計画を策定し、実施記録を残すことが義務化されております。
はい、CEの出番ですね!先にあげた手術用の医療機器もそうですが、シリンジポンプや輸液ポンプ、持続吸引器、人工呼吸器、透析監視装置等々・・・すべての医療機器はCEによって日常点検が行われ、定期的に定期点検が行われている。はずです。
目立たない業務ですが、それぞれの職種に役割があり、それが機能した上で患者さんに安全な医療を提供できるってことなんですね!

高気圧酸素業務

2絶対気圧以上の圧力環境下で60分以上の純酸素吸入を行う業務です。
大気圧以上の圧になることで、血液中に溶けている酸素の量が増やすことができるので、身体の隅々まで酸素を行き渡らせる効果があります。一酸化炭素中毒や末梢循環障害の治療を行うことが多いです。
当院では透析患者が多いので、もっぱら難治性潰瘍を伴う末梢循環障害の治療です、書きすぎてこの病名覚えました。笑

呼吸治療業務

人工呼吸器の保守点検や医師の指示のもとの人工呼吸器の運転操作にあたる業務です。
当院では保守点検がメインでしたが、最近は急変した際にコールがあり、人工呼吸器の装着に携わる場面も出てきたのでこれからさらに勉強が必要な分野だなーと思っております。
COVID-19も収まることを知らない状況、この業務分野はかなり需要があがってくると思います。
ニュースでも人工呼吸器、ネーザルハイフロー、最近よく聞きますよね。

そのほかにも

  • 人工心肺業務
    ごめんなさい、CEの花形とよく呼ばれる業務ですが、当院では行っていません。でも勉強します、いつか!笑

  • 集中治療業務
    同期は当直をしたりしています。当院では行っていない持続的血液浄化もいつか始める業務かもしれません。

  • 内視鏡業務
    これは当院でも積極的にCEが携わっていますが、僕自身はまだ携わっておりません。しかし、かなりCEが活躍している分野かつ、いつか携わる業務であると思うので、関わり次第紹介していきたいです。

    と、ざっと業務内容を主観的に紹介していきました!
    どうでしょうか、、少し興味をもってもらえたでしょうか><
    院内で新人ナースに向けた勉強会なども行っていますので、それを活かし、記事にし、みなさんで勉強していけたらなーと思っています^^b

    余談ですが、僕もアイコン作ったんですよね、、それ吹き出しにしてツッコミとして登場させたい・・妻に教えてもらおう。笑 それではまた^ー^